大学を卒業して就職せずに起業したいと考えている学生が考えたいこと、気を付けたいことを紹介します。

大学在学中に挑戦しておくべき

大前提、事業を始めて利益を上げられるようにするには何をやるにしてもノウハウの確立が必要です。ノウハウを確保するのにはPDCA、トライアルアンドエラーを繰り返す必要があり時間が確実にかかります。短時間で大きな結果を上げることができないように、小さな結果であっても成果をあげるのには時間がどうしても必要です。

起業したい、という気持ちが続いているようであれば起業に向けて必要な情報を取り込み、挑戦を続けましょう。

資金のかからない起業に取り組む

大前提、どんな事業を始めて、運営していくにしてもかならず資金がかかります。一見ランニングコストが必要なさそうな事業であったとしても事務作業や経理作業、オフィス代や接待費などなにかとつけて「経費」が必ず発生します。

資金を使ってしまう事業に取り組む、資金のかかることに挑戦してしまうと、再起がむつかしくなり挑戦どころではなくなってしまうので、まず挑戦するのであれば資金のかからないところから取り組みましょう。

起業には共通のノウハウがある

事業を始めて利益を上げるためには共通のノウハウがあります。どんな事業であっても共通して重要なことです。この感覚をつかむためにも、ランニングコストのかからない事業でとりあえず売り上げが立つまで挑戦してみるのはとても重要なことです。

未熟な大学生相手に悪質な情報商材を売ってくる人、マルチを進める人など悪意ある大人が湧いてくる点には気を付けてほしい

起業を大学生から考える人を大人が見かけたときに真っ先に考えることは「だましてやろう」「私腹を肥やすのに使おう」です。悪意を持って近寄ってくる相手はだいたい「悪そうに見えない大人」です。特に自分にとって利益がありそうなことを言って近づいてくる大人、どう考えても相手の立場を考えたらその相手に利益やメリットがなさそうなのに話しかけてくる場合は黒です。かかわるのをやめましょう。かなり強気に距離を置いたほうがいいです。

マルチ以外でもわけわからん提案をしてくる自称コンサルなど

一見健全な立場に思える人からだまされることもあります。

士業からだまされることも

例えば税理士であれば、会計情報をすべて把握した状態になるので、もっとも大学生をだましやすい立場にあります。マルチや自称コンサルはまあまあ怪しいのでだまされないと思いますが、税理士や会計士はまあ大丈夫な立場だろうと腹をくくっているととんでもない提案をしてくる人に当たることがあります。

相手から利益をもらうのではなく利益を提供して報酬を得るのが起業

学生として過ごしているうちはどこへいってもお客様です。お金を支払う側だからです。

起業をしてお金を得るとなると、こちらが下手に出て相手のためになにかをしてそのうえでお金をもらうという工程が発生します。ここが学生が起業をするにしてもアルバイトをするにしても一番最初に引っかかる点です。

就職したくないから起業するケースについて

起業はほとんど就職の延長にあります。就職して管理職になり、管理職の仕事と、現場で働く部下の仕事をこなす、そんな立場になります。起業して小さな会社の社長になると、現場の末端の社員と管理職の人がやっている仕事をこなすことになるため、いったんは就職して社会の仕組み・構造を知るのも一つの手です。

副業として始めた作業がうまくいったので起業するケース

このケースが最も無難な起業です。博打(ばくち)をうたず、地に足がついたことをして、一定の売り上げが立ったから法人化して起業するということですね。就職するのが嫌、会社に所属するのがしんどい場合はここを目指すのが無難でしょう。いわゆる脱サラと呼ばれるケースもこのケースが該当し、副業で何か稼げることを初めて見て、うまくいったからサラリーマンを辞めるってことです。